こんばんわ。
巷では社畜で有名な、シゲザネです(・ω・)ノ
さぁ、始まりました
艦これ2016秋イベントです!
もうE-0で熱くなっている提督がいる中、
ブログ記事の更新です。
今回は久々の艦娘紹介記事です。
その艦娘とは、コチラ
陽炎型8番艦「雪風」です。
「奇跡の駆逐艦」「呉の雪風」「幸運艦」「不沈艦」など
様々な異名を欲しいままにした駆逐艦であります。
なぜそんな異名がついたのかというと、
参加した海戦の約16回を
ほとんど無傷
で切り抜けたからです。
損傷を受けたとしても小破どまり。
弾薬庫に直撃弾を受けたとしても不発弾であったり、
魚雷の直撃コースにいても魚雷が艦の下を通り過ぎるなど、
神がかった幸運を見せていたようです。
艦としての戦績も華々しく、
「神通」率いる「華の二水戦」にも所属していました。
空襲を予感していち早く港を出航するなど、
乗員たちの練度も高かったそうです。
しかし、不沈艦であると同時に、
多くの艦艇の最期を看取ってきた艦でもあります。
自身の水雷戦隊旗艦である「神通」
所属駆逐隊である第16駆逐隊の面々
大和と同型の空母「信濃」
かの有名な戦艦「大和」
挙げるだけでキリがありませんね。
自身は助かり、仲間が沈むことから、
2次創作では「雪風」のことを「死神」と称するものもあります。
しかし、史実では「死神」と呼ばれてたことはなかったそうです。
第2次大戦を生き残った「雪風」ですが、
終戦後は復員輸送船として、
各地に散らばった日本人の引き揚げを行いました。
艦内新聞として「雪風新聞」を創刊し、復員兵への知識交流を図ったり、
「雪風楽団」を結成し、「復員者歓迎雪風の歌」を歌い、
復員者を労ったそうです。
ちなみに復員兵の中には、
「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの水木しげるもいたそうです。
約1年半で15回の復員輸送を遂行した「雪風」は、
賠償艦として中華民国(現在の台湾)に引き渡されることになりました。
中華民国への引き渡し後、艦名を「丹陽(タンヤン)」に変え、
中華民国海軍旗艦として活躍していきます。
やがて中華民国は人民解放軍と国民党が争い、
「雪風」こと「丹陽」は国民党側につき戦います。
歴史の授業でも知っている通り、この戦いは国民党の負けであります。
その際、国民党総統の蒋介石を乗せて台湾に避難したらしいです。
この戦いにおいて、
調子が悪かったボイラーが戦闘直後になると復活したり、
敵の砲弾が命中寸前で爆発したりと
その幸運をいかんなく発揮していたそうです。
しかし、さすがの幸運艦であっても老朽化には耐えられず、
1965年に退役となりました。
翌年には除籍されましたが、
訓練艦として後続の育成に携わっていたようですね。
「丹陽」の退役後、日本では「雪風返還運動」が起こりました。
1969年に双方の交渉はうまくいき、翌年の返還を約束していました。
しかし、同年の1969年、台風により「丹陽」は浸水。
そのため、1970年に解体されました。
翌年の1971年に中華民国から舵輪と錨の返還が行われました。
その際、かつての乗員たちは
「あの雪風がこれだけになってしまった」と嘆いたそうな。
返還された舵輪と錨は、現在、
江田島の旧海軍兵学校の教育参考館に展示されています。
また、スクリューは台湾の海軍軍官学校に展示されているそうです。
さて、少し時は遡りますが、
1951年の朝鮮戦争の勃発により、
GHQから日本の海上警備隊創設の指示が出され、
戦後日本の護衛の礎ともなる最初の護衛艦2隻が誕生します。
栄えあるネームシップとなった艦の名は
「はるかぜ」
そして、その2番艦として名付けられたのは
「ゆきかぜ」
日本の隣、中華民国から、
「雪風」は自分の娘の誕生を見ていたのでしょうか。
さて、艦これにおいての「雪風」ですが、
「げっ歯類」だったり「ビーバー」と言われています。
どうやら、「雪風」のグラフィックが
前歯が出ているように見えることが原因らしいですね。
性能においては、運の初期値が高いこともあり、
夜戦の魚雷カットイン要員として多くの鎮守府で活躍しています。
「ひっさつまえば」なんて言われてますねw
序盤から建造可能な艦娘なので、序盤で運良く獲得した提督には
即戦力の駆逐艦になることは間違いないでしょう。
ふぅ、こんなもんでしょうか?
前からブログ記事で「雪風」を奇跡の駆逐艦と書いてきましたが、
艦これをやっておらず、史実なんてこれっぽっちも知らない人には
「なんのこっちゃ?」な文章を書いていたので、
それを機に今回、記事に起こしましたw
では、今回はこんな感じで記事を締めます。
最後に、「復員者歓迎雪風の歌」の歌詞を下に記述します。
自分で調べてもなかなか出てこなかった歌詞だったので、
何かの足しになれば
(なお、アカペラで歌う歌なのでメロディはないそうです)
では。 ノシ
「復員者歓迎雪風の歌」
皆さま永々ご苦労さん 迎えに来ました雪風が
故国の便り満載し 万里波濤の浪蹴って
陽炎型の輸送艦 わが雪風に乗り込んだ
百八十のつわものが 精魂込めておくります
春が来ましたお国には 今頃桜の季節でしょう
家じゃ父さま母さまが きっと待ってる指折って
南十字の星沈み いつしかまたたく七つ星
明けては暮れる帰国航 思いは尽きないことでしょう
富士と桜が明日は待つ 皆さまご辛抱今暫し
狭い艦内じゃあるけれど 住めば都の風が吹く
いばらの道は遠けれど 常に雄々しい希望もて
君等の鍛えし心身を 捧げよ祖国の再建に
港が見えます内地の港 入港にはずむ皆さまよ
どうぞお体大切に 送り送ろう波の上